設計上の障害
機械式温度計を腕時計に内臓するプロジェクトが発足した際、ムーブメントに搭載するモジュールの厚さをちょうど5.1ミリに抑えるという難問に挑みました。ボール ウォッチのR&D部門メンバーは、バイメタルの厚みや地板や受けといった全ての部品のサイズを見直すことで、数多くの設計上の障害を克服しました。
驚異のメカニズム
ボール ウォッチのTMTモジュールには、バイメタルの動きを妨げずに温度表示の微調整ができる独自のスクリュー式の調整装置が備わっています。この調整装置は、温度表示の針の位置を正確に調整するだけではなく、バイメタルコイルの端を固定する役目も担っています。温度計の軸に針をセットした後に、計測精度を検査し、コイルの伸縮を厳密にコントロールできるのです。最後に、大きな衝撃にも耐えられるよう厳格な衝撃テストも行います。